部下にとって未経験の仕事や
経験や能力が足りない仕事を任せるとき、上司は
- 期待した成果が出せるか
- 顧客などに迷惑を掛けないか
- きちんとフォローできるか
といった不安がある一方、部下も
- 期待に応えられるか
- 周囲に迷惑を掛けないか
- 何かあったらサポートしてもらえるか
といった不安がある。
そのような状況で上司がすべきことは
部下が能力を発揮しやすくすることであり
上司が勇気を持って、部下に勇気を与えること。
仕事を任せる理由を伝え
部下の長所を承認し
何かあればきちんとフォローすると
部下は持ち味を発揮しようとしながら
不安な仕事に挑んでいく。
逆に
仕事を任せる理由も伝えず
部下の短所や失敗ばかりにしか目を向けず
結果だけを見て「あいつは使えない」と
いう上司からはやがて人が離れていく。
ある年上の方とエピソードだが、
過去に、経験が不足している仕事をお任せすることがあった。
「自分の経験が活かせるか不安です」
「無理もないですよ」
「頑張ろうとする気持ちが空回りしてしまって」
「私は**さんの責任感にとても魅力を感じています。」
「、、、ありがとうございます」
「今回お任せする仕事は、お客様に安心を提供していく仕事です。経験不足は底上げできますが、お客様に役立ちたいと思う**さんの責任感は、今回とても重要なポイントだと考えています。」
「そうですか」
「足りない分は私もサポートします。一緒に頑張っていきませんか?」
「そう言って頂けて安心しました。やってみます。」
こうして**さんは、現場で主体的に動いてくれて
期待以上の成果を上げてくれた。
仕事を任せるには勇気がいる。
だからこそ
部下が勇気を持って仕事に挑んでいくには
まず上司が勇気を持って部下を勇気づけていくことが
大切だと思うのです。