「就活が不安です」
「面接が上手く対応できるか心配です」
就活生からよく出てくるお話です。
今はネットであらゆる情報が手に入ります。就活でも面接テクニックから企業の口コミまで盛りだくさん。会員登録して検索すれば一発です。
人材不足の売り手市場なので、企業も採用エージェントもあの手この手で学生に接触しては、企業PRに必至です。
学生からすれば、選択肢がありすぎて選べなくなっています。
「自分にはこの道しかない」と思えればいいですが「後悔したくない・失敗したくない」という漠然とした不安が、雪だるまのように膨らんでしまう学生は多く、まじめでフツーの学生ほど顕著です。
そうならないように、自己分析や適性検査、キャリア面談などをしてフィルタをかけたり、納得材料を増やしていくわけですが、結局、就職活動(就活)はゴールではなく、スタートラインを見つける通過点です。
華やかな競技場で、沢山の観客の期待と視線を浴びながら過酷なマラソン大会をスタートするのか。それとも、ローカルな市民大会のように、一見地味なマラソンでも、自分のペースで少しずつレベルアップしていきたいのか。
特に大学生は求人の選択肢が多く、周囲の学生の就活動向もついつい気になってしまうものです。
大切なのは、どこへ向かって走るのか。
同じマラソン大会でスタートラインに立つ同期社員も、スタートをしたらみんなそれぞれのペースやレース戦略で走り出していきます。
華やかで注目される大会であれば、出走者のレベルも高く、厳しい戦いになるでしょう。ローカルの大会であれば、派手さはありませんが、少しずつ自分のペースで走っていく戦略もとりやすいと思います。
「もっといい会社(スタートライン)があるかもしれない」
そう思ってなかなか就活が終えられない=スタートが切れない学生もいますが、そのスタート位置が正解だったかは、スタートラインを見ただけではわからないもの。
なぜなら、スタートラインから見える景色と、実際に走り出した景色は全く違うことはよくあること。むしろあまり前で走ってみないとわからない。だからスタートだけの景色で選ぶと、走り出してから「こんなはずじゃなかった」と、レースを投げてしまうことになりかねないのです。
どんな自分を目指すのか。
給料だけが目当てならアルバイトでもいい。でも、就職したい理由があるのなら、社会や企業という場所を使ってどんな人間になりたいのか。
やっぱりここが、一番根っこだと思います。