人材育成と地域貢献をマッチングした事例。

人は食べてばかりいては、お腹を壊し消化不良を起こします。食事と排出を繰り返すことで成長するように、育成もインプットとアウトプットを繰り返すことで成長する。では成長へのアウトプットとは?

一つのやり方としては「教わったことを教える」こと。

就職カレッジが提供しているプログラミング教室は、生徒が学んだことを、生徒が易しく置換えて中学生へ授業を行っています。

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プログラミング教室は、児童養護施設・千葉みらい響の杜学園で2年目。1年目はScratchでゲーム作成、今年はScratchとPhysonを使った電子工作を提供していく予定です。

教わる側にいると、わかりやすく「教えてもらって当たり前」と思ってしまうが、教える側に回ると、教える難しさに直面します。

あらかじめ用意した教案でも予定通り進まなかったり、自分は理解していたつもりでも実際に教えてみると曖昧だったり。教えながら教わる機会がゴロゴロ転がっている。すると生徒は徐々に、自分から復習し次回への予習を始めるようになります。

もちろん教務側は、生徒が教えられない・行き詰ることを想定してバックアップを用意しておきますが、アテにして手を抜かないよう最初からは見せません。助け舟を出すタイミングも慎重に判断します。早すぎても消化不良が残り、遅過ぎても受講生が不安になり、生徒との信頼関係にも影響します。

ギリギリの所で目標を達成できた経験が自信となる。フィードバックが本人へ一番突き刺さるのはこのタイミング。そして「やればできた」だから「次もやってみよう」へ繋がってゆく。

人材育成には定石はありません。

苦労もするし悩みも尽きない。だから面白い。