注)こう見えても授業です。
ボードゲーム「パンデミック」を新人研修で導入してみたい。
なぜならパンデミックは、チームワークで仕事をする(役割分担して成果を獲る)概念が、とてもわかりやすく経験することができるから。
『パンデミック』(Pandemic)は、プレイヤーが新型ウイルス対策チームの一員となり、協力しあい感染症の世界的流行(パンデミック)と立ち向かうというボードゲームである。
プレイヤー間で勝敗を争うのではなく、プレイヤー全員対ゲームシステム(ウイルス)という構図の、ボードゲームでは比較的めずらしい協力ゲームである。各プレイヤーはそれぞれ違う得意分野を持つ役割を担当するため、各自の能力を活かした協力が求められる。
引用元:Wikipedia
このゲームの最大の特徴は自分以外のプレーヤーは競争相手ではなく協力相手だということ。成果は『地球を感染症から守ること』なので、自分だけが勝てばいいという従来のゲームとは思考が異なります。
他のプレーヤーの役割(強み)を考えつつ、最善の一手を仲間とコミュニケーションを取りながらプレーを進めていく。まさに仕事そのもの。私も実際やってみましたが、、、
- 盤面を俯瞰(ふかん)して戦況を先読みする
- プレーヤーと協力して最善を導く
- 成果や問題に向けて勇気を出して行動する
こうした状態がゲーム中ずっと続きます。最初の内は人数を少なく(役割分担を少なく)、慣れてきたら人数を増やしてコミュニケーション量を増やしてもいいかも。
試験的に当社の「就職カレッジ」の授業でもやってみたところ、アルバイト経験しかない在校生は最初は苦戦しましたが、少しずつコミュニケーションを取りながら、感染症から地球を守っていました。
教育は、教えるだけでなく育むもの。
無論、ゲームが出来れば仕事が出来るほど単純ではない。ただ仕事を疑似体験するのにはとても役立つツールであると感じた。変化が激しく過去の常識が通用しなくなっている現代。単純作業は有能で24時間文句も言わず働き続けるロボットにどんどん置き換わる時代になってゆく。
そんな時代を生きるには、自分の頭で考え・主体的に動き・より良い人間関係を築いていける人材を育てる必要がある。そのために指導側も、座学で過去の常識や知識を押し込む授業だけでなく、社会で役立つ力を育む授業を、過去の常識に捉われずチャレンジししていくことが大切だと思うのです。