コミュニティに参加すること。

最初は興味があるものを「少し覗いてみる」くらいの気持ちで大丈夫です。

高校生の社会勉強といえば、企業へのインターンシップやアルバイトなどがありますが、どちらもメリット・デメリットがあります。インターンは短期間で経験できることが断片的すぎますし、アルバイトは現場での主導権が狭く目的がお金だけになりがちです。

一方、コミュニティはお金はもらえなくても、好きなことや興味のある活動に自由に関われます。もし参加して合わなければ距離を置けばいい。コンセプトや活動内容に興味があれば底辺で共通点があるので、前向きな人間関係が築きやすいのも特徴です。

例えば、私が所属している稲毛駅伝部は「楽しく走り、仲間を応援する」コンセプトにしたランニングのコミュニティ。メンバーは20台~50台まで男女不問・陸上経験不問・仕事もバラバラですが、コンセプトに共感した人が集まっています。

もしあなたが楽しく走ることに興味があれば、こうしたコミュニティに参加してみると結果的に社会勉強になります。知らない同世代や大人がいる中に飛び込んで話をしていくうちに、自分が何者なのか・何ができるのか・何がしたいのかなどがよくわかります。

インターンやアルバイトは具体的に仕事を体験することができますが、仕事全体の中で断片的な仕事が切り出されることがほとんど。基本的に指示があって受動的に動いていくことになります。

一方コミュニティは、チャレンジ意欲があれば主体的に振舞いやすく、さまざまな価値観を持つ人と関わることができます。お金はもらえませんが、自分の深層に気づいたり、自分の将来と向き合うきっかけが生まれます。

お金のためだけにアルバイトにどっぷり浸かってしまうと、社会人になっても給料のためだけに働くようになる。

もちろん生活のためにお金も大切ですが、そのお金をどこに向かって・何に使うのかが大切だということを、昔お金のためだけにアルバイトしていた当時の私に伝えてあげたい。