プログラミング教育で伸びる人とは自分目線のカメラと、相手目線(物事を俯瞰=ふかん)するカメラの両方を持っている人です。

例えるならカーナビのズーム機能。一点を集中してみることができたり広く全体を見渡すことができる人。

なぜなら日本語が話せるからといって小説家・詩人・漫画家になれるわけではない。バイリンガルだからといって必ずしも通訳や外交官になれるわけではない。

英語の文法を覚えただけで英会話ができないのと一緒でプログラミングを学習しただけではプログラムは書けないんです。

 

そもそもITは問題を解決するためにあるので、プログラムを作ったり動かすのは問題解決の一手段にすぎません。だからプログラムを作る前に

  • どんな問題を解決したいのか
  • どんな機能があればいいのか
  • どんな効果があるのかといった

全体を俯瞰(ふかん)という他者目線がメチャメチャ重要。逆に全体を見なかったり自分本位でプログラムを作ると的外れな機能を加えてみたり自己満足な成果物ができあがってしまう。

 

最近プログラミング教育が注目されて、大小さまざまな企業や団体がプログラミング教育に力を入れていることは業界人として嬉しい限り。

ただ元SEのエンジニア経験やSEの卵を採用・育成する立場で感じるのはプログラミングを身につければ将来安泰という話は半分本当で半分ウソ。

個人の趣味でプログラムを作るなら関係ない。好きなものを好きなだけ作ればいい。しかし仕事にしていくなら、スキル=プログラミング教育だけではなくメンタル=他者目線を鍛えておくことが大切。

そのためには本を読んだり世代の違う人や色んな価値観を持つ人交流して、自分の内面を磨くことが大切なんです。