ドラッグストアで買い物を終え、お店を出たら外国人に声を掛けられた。何やら困ったようすである。
「チョットイイデスカ??」
(ん?新手の宗教か?)
「はい、何でしょう」
「ワタシ、ニホンゴ、、、スコシシカ」
「大丈夫ですよ。お困りですか?」
「ココ、、ドコ?」
「千葉の作佐部ですよ。ほら、、ここ(Googleマップ)。ところでお名前は?」
「ジョン(仮名)イイマス」
私レベルの英語力では到底太刀打ちできいかも?とよぎったが、あちらも片言の日本語と英語だ。
移動の合間で少し時間があったし、相手も困っているのでやれることはやってみようと思った。
「チェンジチェンジ!」
(え?私がチェンジ?って意味が違うかw)
「ジョンさんここには電車で?」
「アレヨ(軽自動車)」
「どこかへ行きたいの?」
「ガイジン、ミンナミンナ、ワーッテ、チバ、トーキョー*‘¥#&!?」
(もしかして入国管理局かな)
「ジョンさん、もしかしてビザ?」
以前就労ビザを取得したジョンさん※仮名。
車で更新手続きにやってきたがナビもなく千葉市街で迷子になったようだ。(と、ここまで把握するのに15分くらい掛かった)
「イェスイェス!デンワコレ!」
(付箋に電話番号が付いたメモ帳を出してきた)
「ジョンさんナーイス!これで大丈夫。繋がるよ!」
03-0000-1234、、、
(ん?03?品川の入管かな?)
「はい、シンガポール航空ですが」
「ジョンさーん!(ノ∀`)全然違う番号だよこれ!」
「ン?ナニ?」
「(だめだ!)ジョンさんパスポートある?」
(確か入管で発行する記録に連絡先があったはず)
「あった!入国管理局・千葉出張所。ここに行きたいの?!」
「イエスイエス!」
「ビザの更新ね?」
「オッケーオッケー!」
043-000-1234、、、
「本日の業務は16時で終了しました。またのご連絡を、、、」
(ノ∀`)
「ジョンさん今日はダメだ。クローズだって。明日だね」
「オー、、、」
「場所は(Googleマップ)ここ」
「ワカリマシタ!」
「明日行ける?っていうか今日帰れる?」
「オーケー!」
「何かあったらさっきの番号があるから。それじゃ気をつけてね」
「ア、、、」
「ん?どうしたの?」
「ドウモアリガト、アナタキイテヨカッタヨ」
どうすれば伝わるかフル回転だった。
ジョンさんの目の奥にある気持ちを感じながら、あの手この手で伝えた。ジョンさんも私が何を伝えようとしているか全身で受け取ろうとしている感じだった。
私たちがいつも日本語で会話していると、「伝えれば、伝わっている」と思ってはいないだろうか。だから「言ったはず、聞いていない」といったコミュニケーションエラーが起こるのではないでしょうか。
「伝わるだろうか?」「わかってくれるだろうか?」という気持ちでコミュニケーションを取ったことで、伝わったことが、わかりあえたことが嬉しかった。そんな出来事。
そんな初心を思い出させてくれた、ジョンさんに感謝であります。