ある高校で先生と雑談した時の話。

「今日は講演ありがとうございました」

「学生の皆さん反応スゴイですね!」

「普段からああだといいんですが(笑)」

「といいますと?」

普段はもっとシラケてます。他人事というか無気力というか

きついですね」

「クラスでやんちゃな子たちほど良く聞いていました」

「先生方の日頃の御苦労、無理もないですよ」

「ところで説得力のある話し方って何かありますか?」

「なぜそのようなご質問を?」

「一生懸命伝えてますが生徒に響かないんです」

「そうでしたか、、、それわかります」

「なぜです?」

「私も昔は同じだったからです」

「何かコツはありますか?」

「経験を話すこと。これが一番説得力があります」

「、、、経験ですか?」

「はい。先生は何か部活に参加されていますか?」

「ええ、テニス部を見てます。学生の頃少しやっていたので」

「例えばテニスの話を錦織圭から聞くのと私から聞くので、どちらの方が説得力ありそうですか?」

「そりゃ錦織圭ですよね(笑)」

「仰る通りです。私も教案は使いますが、自分で見聞きしたことや感じたことを伝えているだけなんですよ。」

、、、、。

「そのためには私自身が行動して経験しておかないと話せませんし、経験が私の偏った解釈になっていないかを検証しておく必要があるんです」

「なるほど、、、検証はどうやるのですか?」

「晒す(さらす=発信する)ことです。ブログをSNSで拡散すると、様々な意見がいただけて勉強になります」

「だから毎日更新されてるんですね。よくわかりました」

「たまに毒も吐きますからご注意くださいね(笑」 

説得力のある話し方は「見た目」の話に過ぎません。見た目で清潔感が無かったり、先生自身に覇気がないなどは圏外ですが。教育は、社会に役立つ人間へ成長させ、豊かな人生を送れるようにするための勉強であり学校だと考えています。

ただ教案を伝えるだけでなく、先人の経験と知恵も織り交ぜながら、本気でそのことを伝えようとする気持ちが、話し手から人間味が溢れだし、生徒に響いていくものだと思うのです。