その昔。
あるシステム開発のプロジェクトリーダーを任された時、この本を読んでいたらもっと仕事がスムーズに進んだなぁ。と思った一冊。
当時リーダーの経験はなく、案件の進行に必要なスキル(技能)も未経験。工期の見積りは約3ヶ月。納期は1ヶ月後。
- 時間もない
- スキルもない
- 経験もない
- 指導者もいない
あるのは頼もしいエンジニアが一人。時間がない状況で無事納品できるのか。そもそもプロジェクトリーダーとは何をすればいいのか全く解らず、心身とも消耗したのを覚えている。
でもこの本を読んで氷解。
プロジェクトを成功させるための手段は沢山あるが、リーダーとしての気持ちや心のあり方が、わかりやすく書かれている。例えば挨拶でも、気持ちがこもっていない形式的な挨拶は相手から見透かれてしまう。
現場の人心掌握をしながら、関係者(顧客・メンバー・会社)が同じ方向へ進んでいけるようになる事例が、わかりやすく書かれていた。
- どうすれば人が動くか。
- どうすればプロセスを可視化できるか。
- どうすれば成果に繋がるか。
テーマは国際協力だが、システム開発にも十分応用できる内容。これからリーダーとしてチームや組織を導いていく人におススメの一冊です。