ある女子高生の面接トレーニングに関わらせて頂いている。

登竜門の突破倍率は全国で約30倍。志願者はみな幼少のころから憧れていたり、人生を掛けて挑んでくる精鋭ばかり。超絶狭き門である。

それまでフツーの高校生活を送っていた彼女は、テレビで偶然その世界を知り、まるで稲妻が落ちたような衝撃を受けて、その門へ挑むことを決意したという。

しかし

その狭き門をくぐり抜けるための最大の障壁が「面接」だったため、お母さま経由でトレーニングの機会与えていただきました。

彼女に一番伝えたいことは『夢は描いた内側で実現する』ということ。

例えば「県大会出場」を目標にしたチームは、県大会には出れるかもしれませんが、いきなり全国大会に出場することはありません。

「30坪の一戸建てが欲しい」と思う人は、30坪の家を手にすることはできても、500坪の家を手にすることはありません。

以前お会いしたある中学生は「将来、宇宙飛行士になりたい」と言っていました。

彼は宇宙飛行士の夢を叶えるだろうし、もし叶わなくても、航空機のパイロットだったり、宇宙産業や航空業界の仕事に就くと思う。 

私も7年前、ポンコツの自分を手放したくて、仕事でたくさんの人に役立つようなカッコいい社会人になる!そう夢を描いてから少しずつ変わり始めました。

もし描かなければずっとそのままだったし、人生つまらないままだったと思う。 描けば全て叶うわけではないが、そもそも描けなければ叶うことはないし、描いた内側で叶っていく。

そう確信しています。

しかし目指す夢を見上げてみると、巷でよくある就職面接のロジックやスキルでは、関門の突破は難しい。

彼女の深い深い心根(こころね)にある志を引き出し、長所や短所とリンクさせながら溢れるばかりのエネルギーと情熱で表現する必要がある、

その結果、面接官の心を揺さぶり、心を響かせることができれば、光は見えてくる。

私の持っている全てを伝え、彼女を私以上に成長させるくらいのつもりで関わらせて頂きたい、そう思っています。

これから厳しい峠がたくさんある。しがみつき、よじ登っていく場面もあるけれど一歩ずつ進んでいきましょう。

高い山の頂には、きっと絶景が待っているから。