安定した時代には将来の答えがありました。
人口増に比例して経済が好調なときは業績も右肩で上がりつづけ、エスカレーターのように昇給昇格して年金も約束されて老後も安心でした。
一方、不安定な時代に答えがありません。
学歴は一時のアドバンテージに過ぎず、業績や成績を上げ続けるために試行錯誤しながらトライアンドエラー。成功法則は誰もわかりません。
答えが見つからない・迷うときほど、足が止まって行動量が落ちたり、不安の解消からやみくもに動いてしまうことがあります。
そんなときこそ原点回帰。例えば
- 過去の足跡を辿ってみる
- 過去を知る恩師にお会いしてみる
現実を離れてタイプスリップすると、自分自身を見つめ直すきっかけになって自分を客観的に見ることができます。
年初、実家へ帰省したときに当時通っていた中学校へ行ってみました。校舎や武道場は当時のままでしたが、体育館や部室棟は建て替えられて時間の変化を感じました。
すると断片的でも当時の自分を思い出すわけです。
- 何が好きだったか
- 何が嫌いだったか
- 先生に叱られたこと
- 友達とケンカしたこと
すると過去の自分を現在の自分が見つめる距離感で、今の自分も客観的に見ることができるようになります。
松下幸之助さんの言葉をお借りすると『自己照観(じこしょうかん)』
自分のことを客観的に見つめることで現実の困難としっかり向き合うこと。そして志を固めて困難にも向き合うから道が開けていくもの。翁は仰っています。
1年先はおろか半年先も闇。いつどうなるかわからない。人生成功の方程式がない時代だから生き方そのものが問われている。
そんな時代を私たちは生きています。