沢山の人に支えられ、励まされ、勇気づけられてここまで来れました。
双子の子どもたちも14歳になりました。一つの区切りを迎えられて、本当に感謝の気持ちで一杯です。
子どもたちが多感な時期に離婚をし、シングルファーザー(シンパパ)として子どもたちを育てていこうと決めました。
子どもたちは何も悪くないのに、悲しい想いを背負わせてしまった事実は一生消えません。でも決着をつけない方が子どもたちに辛い思いをさせ続けてしまうことを考えたとき、やっぱり決断が必要でした。
人生は一度きりだから、生活のためだけに下を向いて働く姿だけは絶対に見せたくなかった。子どもたちには「働くこと・大人になること・成長すること」に希望を持たせてあげたい。そのためには、父親が志を持って働いている姿だったり、心からやりたい仕事に打ち込むことに、価値があることを少しでも感じてもらえれば。
そんな想いで一日一日を積み重ねてきました。
「赤ちゃんや幼稚園児じゃないんだから、一人でも(子育て)何とかなるだろう」なーんて考えてましたが、正直こんなに大変だとは思いませんでした(笑)
小学校高学年になれば生活するうえで大抵のことは一人でできますが、多感な時期だからこその悩みや反発もたくさんありました。スマホが欲しい、ゲームが欲しい、友達から傷つけられた、先生に理不尽に怒られた、学校に行きたくない、、、
仕事や出張で疲れていても、家に帰れば毎日子どもたちが食事を待っています。不慣れな料理で、最初は「お父さん今日のみそ汁マズイ」と言われたことも多々ありましたが、子どもたちは一生懸命食べてくれました。
妻を恨めしく思ったこともありました。しかし、起こった出来事(現象)変えられなくても、捉え方(解釈)は変えられる。
彼らの母親はたった一人。彼女がいなければ今の子どもたち居なかった。子育てしたくてもできない人だって沢山いる。父親の立場があるのは、子どもたちが居てくれる、妻が元気な子どもたちを産んでくれたおかげ。
もしこのように捉えれば、前向きな気持ちになれるものです。
子どもたちを一人で育てていこうと決めたとき、周りの人たちは全力で応援して手を差し伸べてくれました。家事代行さんにも力を借してもらい、作り置きのコツや目からウロコの簡単レシピも教えて頂きました。
子どもたちは消化しきれない想いや、気持ちが言葉にできないもどかしさが沢山あったと思います。
それでも前を向き、今日を迎えることができた。
私にとって一番感謝を伝えたいのは、他でもない子どもたちです。
「私のところにやってきてくれてありがとう」