5月も後半、新人研修を終えた新入社員が配属され始めるこの頃。「アイツは学生気分が抜け切れていない」といった意見をよく耳にします。

 

目につきやすいのが、言葉遣い、マナー、ケアレスミス。 といったところでしょうか。

 

そこで所属長や教育担当が「**さん、学生気分のままでは困る。もっと社会人らしくしっかりしなさい!」と、上から押さえつけてもほぼ効果はない。

 

なぜなら新人は「気分というより習慣」がそうさせているから。例えば言葉遣いなら

  • 一応
  • ビミョーです
  • 自分は
  • すみません

こうした言葉も、学生時代に何の問題意識もなく20年近く使ってきたとしたら、1ヶ月で変えるのは至難の業。

 

習慣は癖(くせ)とも言えるので、新しい習慣を繰り返し練習しながら癖がつく仕掛けをした方が、命令より効果が期待できます。

 

私が代表運営をしている『就職カレッジ』でも取り入れていて、ウッカリ言ってしまったら貯金箱に10円入れてもらう仕掛けです。別にお金でなくてもポイントや点数など、取り組みが可視化できれば何でもいい。要は、ウッカリ言ってしまったときに

 

  • 「しまった!」
  • 「またやっちゃった」
  • 「今のままではマズイなぁー」

 

といった問題意識を、社員自身が感じて行動していくことが最大の狙い。つまり、命令・マニュアルで動く受動的な人から、目標・問題意識で動く主体的な人を育てるきっかけになります。

 

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NGワードは他にもありますが最初から10個・20個と完璧を求めるというより、2~3個で初めて、定着したらワードを増やしていくように、双方が変化を実感できる仕掛けの方が持続しやすく、新人にも無理なく定着します。

 

1つだけ注意。

この仕掛けも手段の一つに過ぎませんので、教育する側・される側に信頼関係がなければ「やらされ感」だけが残って効果がありませんので、日ごろから挨拶やコミュニケーションを取りながら、特に上司や教育担当の方から襟を開いておくことが大切です。