どんなに流暢な話し方をしても、一方的に商品説明を押し込んできても売れない話。
今日も昼休みに入電。
経験上、昼休みや定時後に掛ってくる電話は売込みが多い。
「あ、株式会社**の◎◎と申しますが、社長様いらっしゃいますか?」
(あー、電話に慣れた感じの女性だけどNGパターン濃厚)
「終日外出しております」
「そうでしたか、ではまた週明けにお電話いたします」
「週明けでもご用件次第ではお取次できかねます。ご用件は?」
「アポイントのご相談です」
(受話器の向こうでは他の営業電話が聞こえる)
「お聞きしたいのはアポイントの目的です」
「失礼しました。実は不動産投資のご案内を差し上げておりまして」
「そういった関係は全てお断りしております」
「、、、」
(次の一手を考えているのか、それとも別の手で揺さぶるつもりか)
「ちなみに電話口の方は役員の方ですか?」
「だとしたら何ですか?」
「実は役員の方にお勧めの商品がありまして」
「私、役員ではないですが」
「そうでしたか!会社員の方でも今不動産お買い得なんですよ。理由は・・・」
(やっぱり誰にでも売りまくる根性営業だ)
「お断りします」
「もう検討済みですか?」
「迷惑です」
「なぜ迷惑なのですか?」
「欲しくないのに売ってくるからです」
「売っていませんよ、ご説明しているだけです。今を逃すのはもったいない、、、」
(ガチャ)
バブルでお金持ちの時代なら、買い手が大して欲しくなくても誠意・根性・値引きで売れたかもしれない。でも今は欲しくない人に売ってもまず売れない。限られたお金を間違いなく使いたい。そしていい商品でも初対面や素性の怪しい人から買うこともない。
似たような物が溢れて競合だらけ。
差別化しなければ見つけてもらえない時代。
何を売るかも大切だが、誰が売るか。
何を聞くかも大切だが、誰から聞くか。
アナタの話だから聞きたい。
アナタだから相談したい。
そんな風に思ってくださる人と関係が築ければ
売る方も買う方も満足しやすいと思うのです。