多分みんなわかっている。

ビジネスも人間関係も、自分優先よりも相手優先の方がうまくいく。ということを。

しかし、仕事で利害が絡んだりしてくると自分(自社)を優先してしまわないだろうか。だって、相手の都合を優先して自社が不利になったら、社長や上司から叱られるだろうから。

相手あってのビジネス。

自社の都合ばかり優先した取引は、相手の我慢の上に成り立つ。でも他社だって人間だから、我慢には限度がある。少しずつ離れていく。

相手あっての人間関係。

上司の都合ばかり優先した部下との会話は、部下の我慢の上に成り立つ。でも部下だって人間だから、我慢には限度がある。少しずつ離れていく。

やっかいなのは、自分の都合ばかり優先している事を、その人自身が気付いていない状態。信用を失うと「あなたが信用できません!」と面と向かって言われるのではなく、相手が静かに離れて無関心ゾーンへ入る。

もし部下がそうなったら、困ろうが・苦しもうが・嬉しがろうが、上司に何も情報は入らない。だって無関心だから。部下から見たら居ない人と同じ事だから。だからこそ、相手の気持ちを察して行動した方がビジネスも人間関係もうまくいく。

ただ、相手の考えている事は簡単には解からない・でも解かりたい。だから混じりっけなしの質問が出てくる。自己啓発本などにある小手先の質問テクニックではなく、相手と本気で分かりあいたいと思う質問は、質問にも気持ちが宿る。

するとどうだろう。
松下幸之助さんの「たらいの法則」にあるように、同じことが自分にも返ってくる。