奨学金が返せない理由はいくつかある。
高すぎる学費
子供は減っているのに大学は増えている。大学なら年間100万円以上の教育費用。教材費や生活費を含めたらさらに膨らむ。月10万円は学生が一人で支払う限度を超え、親の援助や奨学金を借りないと進学できないようになっている。
えげつない奨学金の性質
紹介記事の本文にもあるが「入口は教育援助・出口は金融業」。有利子奨学金がいかに高い金融商品なのかがわかるのはこちら。奨学金を借りて進学しようか考えている人はご一読をお勧めする。
あいまいな人生設計
月10万円借りたとして、卒業後400万円を利率3%で総額640万円返していく金融商品。高校の先生や関係者に話では、大学に進学するために奨学金を借りる人が多いと聞く。卒業後の進路や回収計画まで考えて奨学金を借りる人はほとんどいない。すると大学を途中で辞めたり、転職を繰り返して非正規雇用になったりすると、返済リスクが一気に上がる。
数字で今のニッポンを見ると、1億総中流社会なんてヘソでお茶が湧く話。
- 人口は1年で160万人減少(例:千葉市は人口96万人)
- 65歳以上3384万人(4人に1人が65歳以上=非労働人口)
- 子供の貧困率16.3%(6人に1人が相対的貧困層)
- 非正規雇用1,100万人
- 貯金ゼロ世帯30%
大学で勉強することも大切だが、大学の看板や学歴だけで生きていける社会ではなくなった。例え中卒でも大卒でも、自分を磨き続けていかなければ、自分の身が守れない時代になってしまった。
これからロボットがどんどん優秀になり社会進出してくる。自分のやり方や価値観にこだわり変化を拒む人はいずれ淘汰される。会社員であれば、会社や顧客に存在価値を提供できなければアッという間にお荷物になる。
では会社や顧客に存在価値を提供できる人とはどんな人か。一番土台になるのは、相手のことを考えて、職場や利害関係者と豊かな人間関係を築ける人だと思うのです。