子供の貧困率16.0%

先進国の中で日本の貧困率は高いといわれるが、家族構成や養育数などにより事情は様々なので、もう少し掘り下げたデータを見た方が良い。

子どもの貧困 1.子どもの貧困率の動向 – hinkonstat ページ

 

離婚、死別、虐待、ネグレクトなど複雑な家庭環境下で育つ子供は、貧困に陥り教育機会が失われやすいと言われている。また非正規雇用で働く世帯が増加したことも、子供の貧困率が上昇している原因ともいわれる。

 

貧困に陥る背景は千差万別なので一概には言えないが、一つの特徴として貧困は連鎖しやすく貧困層の親を持つ子供も貧困に陥りやすい現状がある。そして世代を跨いで貧困を断ち切れない大きな原因は「教育費」 。学費の壁で志望校を下げたり進学自体を諦めて就職せざるを得ない状況がある。

 

家計内支出における教育費はエンゲル係数と同様。食事と同じように子供の将来に必要な物だから優先順位は高いが、所得が低ければ削られてしまう。奨学金もあるが給付でなく借金なので卒業後も返済が続くことから、根本的な解決にはならない。

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一つ夢の話をする。

 

教育費を額でなく率で決めてはいかがだろう。前年度の年収を元に教育費率に基づいて家計の教育支出が決定する仕組みで、年収を正確に把握するためマイナンバーも活用したい。

例:

年収200万円・・・20%

年収300万円・・・30%

年収400万円・・・50%

年収600万円・・・70%

年収800万円以上・・・100%

 

例えば、年収300万円の家庭で学費500万円の大学で学ぶ場合は学費100万円(年間約25万円)。年収600万円なら学費350万円(年間90万円)という具合に。家庭環境に左右されず子供の教育機会を平等にすることを優先するなら、教育費を不平等にして学校経営に不足分は国が補てんする。

 

新たな課題もあるが国全体の貧困層を減らし、活力ある人材を増やすためには、長期的な視点で全体利益を考え続けることが必要。