連休はブログのアクセス数が下がる。

だからと言って何書いてもいいわけではないが、この半年間で蓄積されたものを大放出してみようと思う。

 

不安定な世の中だから安定した居場所を求める人は多い。学生が進路選択するとき大企業や公務員を「安定した職場」というキーワードで選択する人。会社員なら正規雇用のように「安定した身分」を求める人。安定した人生を望む人は沢山いるし魅力的だ。

 

しかし安定の解釈によっては本人のため・本人の周囲にいる人のためにならない。安定した職場や身分を盾に、胡坐(あぐら)をかいて権利ばかり主張したり、会社や周囲の都合を考えず自分の都合ばかり優先させたりすることだ。

 

例えば自分の都合ばかり優先させる会社員の例として

  • 仕事の優先順位が「やるべき」より「やりたい」が優先される。
  • 全体の流れや周囲の都合などお構いなしに「休暇」。
  • 体調やご機嫌を露骨に出したコミュニケーション。

自分優先の人は「自分が一番頑張っている」「自分は悪くない」が底辺にある。だから自分の言動が周りの我慢の上に成り立っていることに気付かない。よく見聞きする事例として典型的なケースを3つほど。

 

「体調が悪いので仕事が遅くなります」

完治させて出社せよ。もしあなたが急いでコンビニに立寄って会計するとき、バイトの定員が「いま頭痛がするので、レジ打ちちょっと遅くなります」なんて言われたらどう思うよ?「そう、、、大変だね。無理せずお願いしますね」なーんて悠長なことにはならない。

お金を頂くのなら仕事ができる状態で出社するのは最低限ですよ。一般的に、仕事の納期から遅くなった分、ノルマ未達成の分に応じて減給されるようなことはないから、自分を律しておかないと「体調が悪いから遅くなっても仕方ない」という甘ったれた自己チューの考え方に染まってしまう。

 

「指示が無いので何もやってません」

 正社員とバイトの違いから勉強してこい。指示があればやる(指示が無ければやらない)のは「私はアルバイトと同レベルです」って、自分で言っているのと同じ。報酬(給与)とは責任の重さと成果の大きさで決まる。正社員だから給料が高いわけじゃない。バイトや派遣社員以上の責任と成果があるから相応の給料になるわけ。

指示が無ければやらないのはプログラムと同じ。言われたことを、決められた通りにしかやらない(できない)。イレギュラーが起こると自己解決できなかったり、勝手な判断で問題を大きくする。

こうした指示待ち依存気質の人は何を言っても気付かないので、ロボットやAIに仕事を奪われて痛感しないと気がつかないのかも。

 

「そんな、急に言われても困ります」 

前もって言わないとできないの?そして困る暇があったら考えるなり試すなり動け。定期的に発生する仕事を処理していくのは当たり前。定例作業はいかに効率処理するか、そもそも発生しない仕組みにできないか等を考え善処しなければ、限られた時間の中で仕事は増えるばかりで身動きが取れなくなる。

仕事には相手がいる。顧客でも社内でも。計画通り進むものもあれば、何らかの事情で都合が変わることだってある。むしろ突発や想定外の状況こそ腕の見せ所だし、リカバリーできれば株も上がるし信頼関係も太くなる。自分の都合しか考えていないと、結果的に自分の価値を自分で下げてしまう。だってチャンスを自ら摘み取っているのだから。そういう人に限って「ちょっと聞いてくださいよー。上司の**さんいつも急な仕事ばかりで困るんですよねー」とか、ランチしながら愚痴ってたりする。

 

もし誰かが困った時に
「私にできることありますか?」というAさん
「それ私の仕事じゃありません」というBさん

 

どちらと一緒に仕事したいですか?どちらの人を雇いたいですか?どちらの方が戦力になりそうですか?だからジコチューで依存気質だと戦力外になる。もうあなたには頼みませんとなる。自分の都合ばかり考えていると相手の都合を押しこまれる。自業自得。

 

仕事はプロフェッショナルのマインド(思考)とスキル(能力)の結集。無報酬やボランティアならある程度の自己都合は許容されよう。しかしこの物が溢れてお金が無い厳しい時代にお客様からお金を頂くには、お客様を通して給料を頂くには、プロとしてのマインドとスキルを磨き続けなければ、あっという間に戦力外になってしまう。

 

そのくらいの危機感をもって準備をしていれば、チャンスが来た時に掴み取ることができよう。いつでもバッターボックスに立てる状態で準備をしておくように、いつ上司や顧客から声が掛ってもいいように準備しておくのがプロ。声が掛ってからアタフタ準備を始めていては遅い。だからこそ日々の仕事をこなしつつ時間貯金をし、自分を高めておくことが、結局は自分の身を守ることになる。

 

今の時代の安定とは、こういうことだと思うのです。