6月後半から新入社員の育成や研修に関する検索ワードで、このブログを訪れる人が増えてきたので、教材ネタをひとつ。

他己紹介(たこしょうかい)

自己紹介は自分のことを発信しますが、他己紹介は「他人の強みや人柄を、わかりやすく発信する」もの。そのために相手のことを知る必要があります。

他己紹介のメリットは単なるプレゼンだけでなく、相手からプレゼンのネタを集めなければなりません。相手からいいネタを引き出すために、話しやすい雰囲気を作り・質問やインタビューを繰り返して相手のいい所を見つけていく。ワークを通してお互いを理解しあうことができます。

そして他己紹介は使える場面が多い。自己紹介の場面は人間関係の初期に多いですが、他己紹介はいつでも使えます。よくある例なら、同じ会社のA上司・B社員。取引先のC社長にA上司をB社員が紹介するケース。

B社員:C社長、Aは仕事には厳しいですが、困った時はとても頼りになります。他の部下もAに助けられており社内での信頼も厚いです。

これを聞いたC社長とA上司はどう感じるだろう。A上司も悪い気はせず、C社長から見れば、A上司が良く見えるだろうし、間接的にB社員のコミュニケーションスキルの高さも感じられる。他己紹介は三方良しになりやすいのだ。

もしA上司がC社長に自己紹介で同じことを言ったら、、、※B社員も一緒として。

A上司:C社長、私は仕事には厳しいですが、困った時はとても頼りにされています。他の部下も私のことを信頼しており、社内での評価も高いです。

何だか嘘っぽくないです?
C社長は「(内心)ホントかぁ?」となるし、B社員も「(内心)うぁ~自分自慢、痛いわー」となる。

コミュニケーションスキルが高い人は「他己紹介」が上手いのだ。