ある大学生(仮名:Aさん)の採用面接を10分で終了したら、Aさんがこう言った。

A:あのー、たった10分の面接で私の何がわかるんですか?

川:知りたいですか?

A:知りたいです

川:就活用にメッキを貼っているかを判断しました。

A:どういうことですか?

川:もし困っている人がいたら?という質問にアナタは手を差し伸べると答えた。

A:はい

川:あなたは筆記試験の成績は抜群でした。だから面接に起こしいただきました。

A:だったらなぜもっと面接しないのですか?他の会社は1時間くらいはフツーにしますよ。

川:実はあなたとは、以前一度お会いしているんです

A:え、、、?

川:半年ほど前、**大学で道に迷った時、私アナタに道を尋ねたのを覚えていますか?

A:、、、。

川:その時の対応がとても印象に残っていました

A:すみません、覚えていません

川:そうかもしれませんね。イヤホンしたままスマホ見ながら指差して「あっち」と言ってくれただけですから

A:あ、、、

川:企業も真剣です。何十年と付き合うかもしれない人を限られた応募者と選考期間で選ぶわけです。

A:、、、、

川:そして仕事には必ず相手がいます。エンジニアは顧客の問題を解決する仕事なので、困っている人に向き合う心構えは重要だと当社は考えています。

A:、、、はい

川:もちろん仕事上きちんと対応できれば良いという意見もありますが、当社が大切にしている価値観となるべく近い人を採用したいと思っています。

A:よくわかりました。どうもありがとうございました。

千葉も毎日蒸し暑い日が続き、今の時期に就活している学生には焦りも見え隠れします。

「早く決めたい!」「早く就活スーツ脱ぎたい(外暑いし!)」

という気持ちはよくわかります。しかし今の時期だからこそ小手先の就活テクニックに走るより、卒業後の社会人を意識して普段の習慣をレベルアップしていく方が、あなたの就職への意欲がエネルギーとなって企業に届いていく。

なぜなら企業・特に中小企業は採用に苦戦しているから。一生懸命頑張って働きたいと思う前向きな学生を採用したいと考えている企業はまだまだあると考えていい。

内定は数の多さ・時期の早さを競うものでもない。納得の1社とはアナタの力が出し切れた企業という考え方もあると思うのです。