年末とある高校生との話。
「早く大人になりたいです」
「どうして?」
「大人は自由だから」
「子供は不自由?」
「学校の校則やバイトとか何でも許可がいる」
「なるほどねー」
「自分で考えて動けるのに不自由な感じ」
「高2にもなるとそうだよねー」
「大人はずるい。都合によって子供扱いしたり大人扱いしたり」
「するする(笑)」
「だったら大人扱いでいいのに」
「とても難しい話だね。これから話すのは正解ではないけど、将来を考えるきっかけになればと思う」
中学生から高校生の頃は多感で大人のずるさや二枚舌が特に見える時期。例えば子供から見て
- 個性を活かして生きよう ⇔ ルールはきちんと守りなさい
- 初めての人でも明るく挨拶 ⇔ 知らない人は警戒せよ
など相反する教えを受けることは多々あるもの。
1限の先生と2限の先生で意見が食い違っていたり、大人同士(先生と親、親同士)の教えが違うことは日常茶飯事。だから「大人はよくわからない」「大人はずるい」といった感情を持つかもしれない。
それは大人になると立場(いろいろな関係)を背負うから。
- 結婚して夫の立場
- 子供ができれば親の立場
- 会社で社長になれば経営者の立場、、、
こうした立場を沢山背負っていくのが大人で、立場によって思考も意見も変わってくるんだ。だからみんな意見が違うように見えるけどみんな正しいことを言っていることが起こる。
そして子供は悪いことをしても、大人ほど法律的な責任を取らなくてよい。その変わりやっていい事に関して制限される。衣食住・教育など大人の保護や支援を受けながら無責任が許されているのが子供なんだ。
だから大人が偉いとか大人の言うことを聴きなさい。とか言う話ではなく、大人と子供の違いや今、あなたが不自由に感じる理由が少しでも見えれば、これから大人になることを真剣に考えるきっかけになると思うから。
学生はいずれ大人になるので、善し悪しは別として学生のうちに大人の特性を知っておくことは将来の準備に繋がると思うし
- どんな大人になりたいか
- 人生どうありたいか
といったことを考えるのは、人生をきっと豊かなものにしてくれると思う。なぜなら私も「いまのままじゃダメだ」と考えるようになって、人生が少しずつ変わっていったから。