学生相手のプレゼンは本当に勉強になります。

彼らは反応が素直なので、おもしろい話・興味のある話には反応しますが、つまらない話・興味のない話にはとたんに無反応になります。

何より、話し手の熱量やエネルギーを敏感に嗅ぎ分けるのです。

大人が手を抜いて話せば彼らも手を抜いて聞き、大人が全力を出して関われば彼らも前のめりになって参加してきます。

  • 目線をしっかりむけて、頷きながらメモを取る人
  • 恥ずかしい気持ちを、友達と話しながら紛らわしている人
  • 下を向き一見聴いてないようで、耳は解放している人
  • 最初は心が閉じていても、少しずつ開いてくる人
  • 最初は開いていても、途中で閉じてしまう人

反応は一人ひとり違うので、一見やる気がないように見える人もいますが、思春期は外見と内面にギャップがあるものなので、見た目だけで判断できないのが難しい所でもあります。

しかし、彼らなりに『話し手が本気なのか・何を伝えようとしているのか』を、全身で感じようとしているのかもしれません。

もし大人が手を抜いて「ちゃんと聞けー」「ここは書いておけー」と、押し込んでも聞いているフリ&スルーされるのが関の山。

聞き手が「もう少し聞いてみようかな」「ここは大事なんだな」と感じるかは、話し手がどれだけ本気か、熱量とエネルギーが言葉や振る舞いに感じられるかが重要なのです。

もちろん教案自体のわかりやすさ・ロジック・結論が前提としてあるのは、言うまでもありません。

聞き手の反応が薄いのは、学生のやる気・意欲が低いからと諦める前に、話し手が本気で関わっているかどうかも、大切な部分だと思うのです。