面接に苦手意識がある学生はとても多いです。高校生ならなおさら。
いままで学校で友達・家族・先生(学校によってはアルバイト)くらいの人とのかかわりの中で生きてきて、いきなり会社に行って初めて会う親世代のオトナと話すわけですから。緊張しない方がおかしいです。
何でも得体のしれないものと向き合うのは不安ですし、本来の力を出し切れないのは勿体ないですよね。
会社の採用担当者・人事担当者がどのような視点で高校生の面接と向き合っているのか、参考にしてみてください。
1.ビジネスマナー
ポイントは清潔感です。
しかし、新卒学生はおろか中途転職の方でも「アナタ本当に社会人経験あるんですか?」と思うこともしばしば。
どんなに能力が高そうでも、人として根本的な部分が崩れていれば論外です。以下は私が実際に初対面の第一印象で萎えたケース。
- 来社が早すぎる(10分以上前)
- ネクタイ曲がってる
- ワイシャツしわしわ
- 口のまわりがパンくずだらけ
- 鼻毛、髭、フケ
- メガネ汚れてる
- 体型に合ってないスーツ
- ポケットが一杯
- 汗だく
- 猫背
- 寝不足
- 目を合わせて挨拶しない、等
そして最近ではオンラインで面接をする機会も増えてきました。(2021/5/12追加)
- 上から目線
(カメラが顔より下にあると相手には上から目線となり威圧感与えます) - 背景が仮想
(隠さなければいけない場所にいるの?と不安に思ってしまう) - 雑音がする
(カフェのBGM、パソコンのキーボード音)
面接官は、能力や技能を見定める以前に「会社の看板を預けられる人か・人として信頼できるか」という点を、あなたの身だしなみ・素行・雰囲気などを感じとりながら面接しています。
清潔感は第一印象でほぼ決まってしまうので、面接時間が短かったり、踏み込んだ会話(面接)にならない選考が多い場合は、言葉には出さず内面で断られている可能性があります。
2.ミスマッチ
野球のピッチャーの募集に、キャッチャー経験豊富な人はミスマッチになります。しかしキャッチャー経験を活かして、ピッチャーに転向したい人はプレゼン次第では可能性があります。
よくあるのは企業の求人ニーズを意識せず、面接官の質問にただ(受け身で)答えるだけの人。採用も人材での問題解決なので、企業の求めているものに自分(という商品)がどう役立てるのか、というスタンスがいいご縁に繋がりやすくなります。
- どのような人材・スキル・ポジションを求めているのか。
- ニーズに対して、自分の経験・能力のどの部分が役立てるか。
- ミスマッチの場合、ギャップを埋める手段や期間を提示できるか。
「この会社はなぜ人を採用をしているのか?」「人を採用して会社をどのようにしていきたいのか?」といった点に注目しながら、自分の能力・実績・意欲をプレゼンしていくと的が絞られた面接になります。
3.本気度
企業は例えるなら船でで、応募者が船を待つ人。
船の大小はさまざまです。大きい会社もあれば小さい会社もあります。船はそれぞれ進む方向があって、その船には乗員が乗っています。どの船に乗るかを選ぶ側(あなた)は
- 行き先(例:企業理念、事業計画、実績)
- 船頭・乗員・乗客(例:社長、先輩や上司、取引先)
- 乗り心地(例:会社の社風、現場の雰囲気)
これらを乗船する前にいろいろ見聞きしたり、企業も「この人を船に乗せても大丈夫か(一緒に航海できそうか?)」と判断するのが面接です。
- どんな船でも乗れればいい
- 安定してそうな大きくてカッコいい船に
などと考えていたら見抜かれていると思った方がいい。人事もプロですから、意欲の低い人や問題のある人を誤って採用してしまわないよう、細心の注意を払って選考しています。
もちろん企業によって人を採用する背景はさまざまですが、特に高卒面接でこの3つをクリアしていれば結果は掴めると思います。
あなたがが「働ければどの会社でもいい」と考えていれば、会社も「あなたでなくてもいい」となり、「この会社で働きたい」という所まで落し込めれば、会社も「あなたと働きたい」となっていくものです。