人間と機械が協力して成果を出す時代が、すぐそこまで来ています。

製造業を中心とした産業ロボットは既に浸透していますが、テクノロジーの発達でロボットやAIがデスクワークにも広がってきてきます。

  • 大量の情報を蓄積・定量化し
  • いつでも瞬時に検索・解析でき
  • 24時間365日働き続け
  • 感情に左右されることなく判断できる

しかも人件費より安く。

例えば、大卒1人を正社員で雇用すると、月々の給料を20万円として、会社の社保負担・各種積立て・教育費など総額で給料の2.5倍~3倍が掛かります。

昔はロボットが高いうえに、仕事の領域が限られていましたが、テクノロジーの進歩で有能なロボットが安く使えるようになりました。性能がいいパソコンが安くなって普及したように、ロボットや人工知能(AI)が広がろうとしているのも歴史が物語っています。

例えばソフトバンクは、年間3万人を超える学生のエントリーシート(応募書類)を人AIが解析しています。しかしAIも万能ではないので、AIがNGジャッジした書類を人間が解析するそうですが、それでもトータルの所要時間が年間500時間も削減したそうです。

仮に10人の採用担当が1日8時間働くとして一人当たり年間6日の時間が、ロボットに仕事を任せることで生み出されたわけです。

ロボットに任せた方が効率的な仕事はドンドンロボットに任せ、空いた時間を使って人しかできない仕事・人が行ったほうが効果的な仕事を行っていく。

こうした住み分けがこれから加速します。

「AIが人を支配する」 と懸念する人がいますが、便利なものは広がるのが社会です。スマートフォンがこれだけ浸透したのもここ5~6年くらいの話。完璧な道具はありませんから、個人でも企業でもリスクをきちんと理解して上手く活用していきたいところです。

業務量やデータ量が多い大企業だけでなく、採用に苦戦する中小企業でも、業務を整理整頓してロボットを活用できれば、本業にリソースを集中投下できるようになります。

そんな時代を生き抜くには、個人が「私だからできること」や企業が「当社だからできること」といった、セルフブランディングが必須の時代になっていくと思うのです。