自論ですが料理が上手な人は仕事ができます。

ここで言う上手とは相手が「おいしい!」と感じるものをいかに効率よく作れるか、です。

限られた調理道具や食材を使って複数の品目を同時進行で作れる人などは、一つのアタマで複数のことが同時に処理できる。仕事でメチャメチャ重宝される人です。

こういう人と一緒の仕事やプロジェクトに関わると、処理能力の高さに脱帽します。もちろん料理をしない・苦手という人でも仕事ができる人もいますが、そういう人は、料理をしたとしても効率よく進められると思います。

なぜなら、仕事が早い人は段取りが上手い。遅い人は処理のスピードというより段取りに問題がある場合が多いからです。

私の場合、仕事がうまく進められていないときや、これから仕事が忙しくなりそうなときには意識的に料理をするようにしています。

あまり長時間・手間のかかるレシピはできませんが、例えば、カレー、サラダ、スープを夕食の出来上がり時間に合わせて作るだけでも、アタマの体操にもなって超おススメです。

  • 誰にどの程度の量を作るか
  • 食材・道具は揃っているか
  • 割込み作業はありそうか
  • どの部分を誰に任せるか
  • どの順番で作るか

そして、段取りに沿って進めていても予想しない突発なことが起こると、段取りを臨機応変に組み替えることが必要になります。

例えば、書留の配達が来たり、電話がピコピコ鳴ったり、子供がケンカを始めたり、つまみ食いしたくなったり、、、実際の仕事でも同じようなことが起こります。

突発や臨機応変に対応しながら段取りよく仕事を進めるためには、ある程度の余裕(サスペンション)が大切。こうしたことを乗り越えて出来上がった料理は、まさに仕事そのものだと思うのです。

そして、子供の感想は非情なまでに素直です。

  • 「まぁまぁだね」とか
  • 「うーん、ちょっとイマイチ」とか
  • 「ごめん、パス」とか

一生懸命作ったとしてもいつも拍手喝采なんてことはありません(涙)

「何だよ、せっかく作ったのに!」と、相手のせいにしても何も生まれません。

自分のどこに問題があったのか。反省して次回またチャレンジするとか。クックパットで調べるとか、詳しい人に教えてもらうとか。

やれることをやれば少しずつ上達していくもの。

自分なりに試行錯誤をくりかえし、やがて「おいしいよ!」と、言ってもらえたのなら、仕事の段取りもきっとレベルアップしていますよ。