言葉の根拠がない(疑わしい)こと。

お金をいただき仕事として人に伝えるならなおのこと、この点は絶対に外してはいけません。

私自身も研修トレーナーとして登壇させていただく機会は多いですが、言葉の根拠はいつも意識しています。なぜならプロとして人に何かを伝えるということは、人の人生に影響を与える存在だからです。

例えば、自分の子どもを野球教室に通わせるとして、コーチの指導内容に根拠がなかったり、憶測や適当な解釈で野球を教えるコーチの元に子どもを預けようとするでしょうか?

無理ですよね。

参加者がセミナー・研修にお金を払うということは、どんな内容であれお金や時間という人生の一部を投資して、リターンを得ようとしているわけです。

講師が持つ豊富な経験やノウハウ。もし自分でゼロスタートするとしたら習得に膨大な時間がかかるものをショートカットできるから価値がある。野球でカーブ(新しい武器)を投げられるようになりたい。独学では1年以上かかるかもしれないが、コーチから教われば1ヶ月で身につく。そこに価値を感じる人がお金を払って参加するんです。

だから、講師の言葉に根拠がない・疑わしいセミナーは、参加者をミスリードする可能性があり最も信頼を失います。

逆に信頼される・リピートが続くセミナーは、講師の経験談やその人の検証結果で構成されています。

もし「野球のバッターが打率を上げる方法」を、野球を少しかじった人が語るのと、イチローが語るのでは説得力が全く違いますし、「Twitter(ツイッター)のフォローワを増やす方法」を、フォローワが100人の人からと、フォローワ10万人の人からでは、価値が違います。

初心者講師がダメという話ではなくて、セミナー内容の価値と価格を比例させないとトラブルや問題が発生して信頼が失墜します。

言葉の根拠は、人に伝える仕事の生命線です。