学生:「また志望動機を作らないと、、、」

川島:「え??」

ある大学生との話。

20社以上の企業からお祈り(採用見送り)され続け、次回の選考面接の準備として志望動機を考えるというのだ。例えば20人の女性にフラれ続けるように、20社から不採用され続けたらそりゃー凹むわけで。

「オレって社会人として魅力ない?」
「もしかして必要とされる企業はないのかも?」

そう考えてしまうのも無理はない。ただ、志望動機を作らなければ先に進めないと思いこんでいるなら少し考えてほしい。相手が好きな理由を考える前に、自分が好かれる理由をもう一度振り返ってほしいのです。

  • **が好きです。**が得意です
    (相手は、どのくらい好きで得意なのか知りたい)
  • 根気強く取り組めます
    (相手は、実際に取り組んだ経過や結果が知りたい)
  • チームプレーが得意です
    (相手は、どんな役割で何を想いチームに貢献したのか知りたい)

これらをアウトプットしてみたらどうだろう。ブログ/ホームページ、パワポのスライド個人名刺などに落とし込むの。自分の長所(好かれる理由)がはっきりするし、物があれば必要に応じて相手に見せることもできる。

自分の伝えたいことを、相手にわかりやすく伝えるのは、別に履歴書と口頭だけでなくてもいい。「実は**についてお伝えできる資料をお持ちしました。お見せしてよろしいですか?」というアプローチがあってもいいし、そのような学生は稀だから。

好きな人を好きになる理由ってぼんやりしたものだと思う。その人の事を隅々まで理解しきることはできないし、企業も学生の将来性や吸収力を完全に見抜くことはできない。

だからこそ、自分の好きな部分・得意な部分を見つめ直してアウトプットしてみるんだ。そうするとアナタに興味を持ったり・質問を投げかける人(企業)が出てくるから。もし「見せられる部分が無い」というなら、そりゃ断られるよ。自分の好きな部分はない(見せられない)けど私を雇ってください。という人を相手は好きになれない。

企業も迷っている。新卒採用は多額の投資だから「本当にこの学生で大丈夫か」と常に考えながら選考している。だからアナタが志望動機(好きな理由)を考えるように、相手にもアナタを好きになりやすいきっかけを用意してあげるといい。

内定が無い今だからこそ、小手先の就活テクニックに振り回されるのではなく、自分をわかりやすく発信することで、アナタらしさを見失わずに就活してみたらどうだろう。

日本の企業数はおよそ420万社。あなたを必要としている人は必ずいる。