例えば子どもが「習い事Aを辞めて、習い事Bをやりたい」と、言ったとします。
親としては
- 中途半端で辞めてほしくない
- 続けることが上達の近道だ。
- コツコツ努力するから上手になる。
といった心配がよぎるもので。
確かに続けることは大切です。辛いことや難しいことを乗り越えることでレベルアップしていくでしょう。
しかし。
当事者からすればつまらないことや、続ける動機がわからない・腑に落ちないことを、イヤイヤ続けるのはストレスでしかありません。
一つのことを続けるとは辞めて他の道を探すという選択肢を手放す。と、いう考え方もあります。
仕事でも同じですが、新卒で自分の天職を見つけられる人は少なく、さまざまな経験や失敗を繰り返しながら、少しずつ近づいていく人がほとんどです。
環境を変えるにはリスクと労力が要りますし、新しい道は今までの道より厳しいかもしれない。
だからといって継続を強要することは将来の選択肢を奪うことにもなるのです。
もし天職が見つかったとしても(年齢にもよりますが)育児や介護との両立や、人生トータルでみれば仕事以外のことで苦労することもあるでしょう。
育児、生活、事故、怪我、介護、健康、、、楽しいことが増える分、辛いことも待ち受ける。
新しい可能性が開ければ、新しい問題が出てくるものです。
それでも、より良い道を選ぶことができたなら、辛いことも、降りかかる問題もより前向きに乗り越えて、人として一回りも二回りも成長していく。
未来を選択する自由には覚悟が伴うことを、子供たちに伝えていければと思います。