社内研修でグループワークを使う人事・教育部門の方も多いと思います。
一方的な座学ばかりでは飽きてしまいますので、参加者が『話す・聞く・気づく』といったグループワークは刺激もあって効果的。
しかし、準備や進め方に気をつけないと逆効果にもなるので、日頃気をつけている3つのポイントをまとめます。
テーマとゴールを明確にする
参加者の興味や関心がないテーマ、当事者意識を感じないテーマはやらされ感につながります。
あらかじめアンケートなどで意見を吸い上げるなり、直属の上司などから参加者の問題点・改善点などをヒアリングしておくと、企画側と参加者の目線を合わせになります。
また、議論のゴールが見えないワークも参加者が悲惨ですので、開始前に「意見集約の最低ラインは3つ」とか「ワークは45分・シェアは16:00から」など指示したうえでスタートします。
グループ分けは決めておく
メンバーの組み合わせでディスカッションの質は変わります。
「座席は参加者でご自由に」と当事者任せにすると、意見が出やすいグループ・意見が出づらいグループ・意見がまとまらないグループなどムラができるため、最初は企画側が決めておいた方が質が高くなります。
ファシリテーターができそうな人を満遍なく配置したり、聞き手と話し手のバランスが取れるように配置すると、全体の質が上がります。
「目線=前提」を適宜変える
テーマを変えても同じ目線が続くと、議論が見えてしまい緊張感が下がっていきます。
例えば
- ケアレスミスが多い、あなたならどうする?
- 苦手な上司への報告、あなたならどうする?
といった同じ前提のワークが続くと参加者同士で思考・行動パターンが読めてきてしまうので、気づきが少なくなります。
そこで目線を変えてあげます。
- あなたの部下がケアレスミスが多い。どう指導する?
- あなたの部下が報連相が苦手のよう。どう指導する?
と、いうように前提を変えることで、発言が少なかった人から意見が出るようになったり、新しい気づきに繋がります。
もしグループワークの手応えがいま一つ、という場合はお試しいただければと。