Web業者の方と商談した時のこぼれ話。

初対面の方でしたが、温和・誠実・丁寧でトラブルとは縁がなさそうな方でしたが、「言った言わないトラブルで、懲りたことも結構あるんですよー」と意外な発言。このような水掛け論はビジネスは日常茶飯事にありますし、友人同士・家族だって誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

では記事録など記録しておけば解決するかと言えばそうでもありません。議事録を見た・見ない、解かりやすい・わかりにくいなど、本質からずれた不毛なやり取りに発展する種になることも多く、私もSE時代、本来の仕事を前に進めるエネルギーと時間を削いでモンモンと対応したこともありました。

根本の原因は「自分都合」です。

  • 話し手は「多分伝わっているだろう」・「解かってくれているだろう」という奢りだったり。
  • 聞き手は「私には関係ないからテキトーに相槌しておこう」・「私にわかるように伝えてくれるだろう」という勘違いだったり。

日本語同士の会話という「安心感」は、意思疎通である本来の目的を、時に邪魔してしまうこともあります。

もし相手が英語だったらどうでしょう。恐らく一語一句、漏らさず聞こうとするのではないでしょうか。もし自分が話せないなら「相手は何を言いたいのか」考えて聞くでしょうし、自分の解釈を疑うことも自然と出てきます。

言葉は伝えるための手段であって目的ではない。日本語で伝えているから伝わっているなんてとんでもない話で。

「相手の立場で考える」

表面上の言葉だけにとらわれず、相手の立場になって会話をすることがお互いが解かりあえるコミュニケーションに繋がるのだと思います。