電通と言えば広告代理店で国内トップシェア。

従業員は単体で7000人
連結を含めたら70000人以上。
インターンへの参加は倍率100倍以上
選考になると数百倍ともいわれる。

新卒も既卒も学歴は超一流。
TOEIC900点以上は当たり前。
トリリンガル(3ヶ国語)の使い手も
ゴロゴロいると聞く。
就活生にとって広告代理店は花形業界だ。

就活生、内定者、これから働く学生、
そして会社で働く全ての方へ。

一番大切なのは「命」だから。
仕事でもなければ会社でもない。
死ぬまで働く必要はない。

今回の件で個人的に問題を感じたのは
時間外労働105時間という数字よりも
被害者と被害者を取り巻く人間関係。

被害者のツイートを見る限り
上司や周囲の社員からパワハラ・セクハラなどを
本人が感じる状況だった、と見える。

もし残業や休日出勤が無い職場でも
パワハラ・セクハラ・モラハラなどが
蔓延していれば生産力も下がり鬱(うつ)にもなる。

逆に少々残業があっても
人間関係が円満で協力的な組織なら
問題なく働ける人だっている。

某大学教授の時代遅れのコメントは
現役世代から見ればアホすぎて呆れるのだが
こういう考え方の人は意外と少なくないのが日本だ。


社長が言うことが必ずしも絶対ではない。
上司が言うことは必ずしも正解ではない。
何もかもに反論せよというのではなく
自分が置かれている環境・状況に疑問を持つことは
自分の命を守るきっかけになる。

しかし組織は価値観が良くも悪くも平準化する。
何が正しくて・何が間違っているのか
閉鎖的な中に居続けると考えることを
諦めてしまいそもそも疑問を持つことすら
去勢されてしまうこともある。

そうならないためには
外の空気に触れることだ。
社外の人と気軽に話せる交流会に参加したり
異業種が集まるコワーキングスペースに行ったり。

すると所属会社での常識が実は非常識だったり
自分が罪悪感を感じて我慢していることが
実は会社や上司に問題大ありだということがわかる。

揚足を取るのは好きではないが
電通報に素晴らしい記事が載っていた。
前途多難な新卒社員を過労死に追い込んだ
電通の危機意識と再発防止とやらを見守りたい。