自分にとって「ブラック企業」とは?

ここを考えよう。

ネットや口コミで流れてくる表面的な「ブラック」という情報に流されないようにするために。もちろん法令違反の企業は論外として、あなたにとってのブラックとは何か。

例えば人間関係。もしある従業員が

「上司にパワハラされた。あの企業はブラックだ!」

と、ネットに書いていたとする。

そもそもパワハラの線引きも曖昧だから、同じ出来事でもパワハラと感じる人と感じない人がいる。もちろん何の非もなく、理不尽に一方的に身体的・精神的な苦痛を受け続け、個人にも組織にも自浄能力がなく退職せざるを得ないケースも耳にする。

しかし人間関係のトラブルの原因をひも解いていくと、少なからず自分にも非があったりする時もあるし、お互いの勘違い・思い違いが放置されて修復不能な状態になってしまうこともある。

だからブラックとは、事実と主観が混在している言葉だということを認識した方がいい。そして誰かにとってのブラック解釈は、自分にとって必ずしもブラックでない場合もある。

例えば、もし企画職で採用されたAさんが会社都合で営業職に配属されたとする。

「何それ?話違う」と解釈するA社員。

「可能性を広げるチャンス」と解釈するB社員。

あなたの解釈はいかがでしょうか。

日本の企業数は統計上420万社。

420万通りの社長と会社の価値観があるから、そもそも白黒だけで分けられるものではない。だから社会に出る準備として、自分のモノサシを考えたり悩んだりするのも就活の一部。

もし納得するモノサシが見つからない学生は、とことん一人で考えるのもいいし、自分の心の声を書き出してみて向き合ってみてください。

一滴、一滴少しずつ。

いきなり答えが出てこないものだからこそ、自分の声を聞いてみてくださいね