「2015年の目標はまず1勝しましょう」

チーム代表の方がそう言い続けていたのが遥か昔に感じるくらい強くなった、ご近所のママさんバレーチーム『貝塚クラブ』

千葉市にはママさんバレーチームが多数あり、1年間の成績を踏まえてA~Cランク毎にチームが分けられ中には関東・全国レベルのチームもいるようです。(あんまり詳しくありませんが)

そんな強豪・古豪猛者が集まるAランクで準優勝。お見事です。

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スキルの高い経験者が加入したわけでも、部員が増えたわけでもない。「まず1勝」と目標を掲げていた頃とメンバーは変わっていません。大黒柱のエースが抜けたあと、特に精神面でチームの再編に取り組まれてきました。なぜ長いトンネルを抜けてここまで結果が出せるようになったのか。

私もたまに練習に参加させて頂きながら外からチームを見ていましたが「目標を設定し、役割を共有する」ことが大きいと感じました。

みんながやるべきことをなんとなくでも共有してる感覚って、今まで感じたことなかったんですけど、安心っていうか、やるぞって気持ちが強くなるんですね。

例えば陸上素人の人にいきなりフルマラソン完走を目標にしても、あきらめたり無理してケガをします。今の力量を把握して少し背伸びすれば届く目標を設定する。まず1キロ→3キロ→5キロ、、、といったように。

貝塚クラブもチーム再編中は勝てませんてした。選手一人ひとり手は抜いていない・一生懸命やっているつもりだが結果が出ない。負け癖に慣れてしまう危機感すら感じました。そんな中チーム代表は「私たちはぜんぜん弱いんだから、まず1勝することを目標にしましょう」と言い続けていました。

そしてあるとき代表の方から「今年はより具体的なアドバイスをください」と言われ、チームにスイッチが入った瞬間だと感じ協力することにしました。

練習や練習試合を拝見した後でフィードバックをしました。「あそこを攻めろ・こういう練習をやるべき」といった指示ではなく「ここを攻めればこうなりやすい・ラリー中、相手チームから貝塚クラブはこう見えている」といった鏡の役割です。

私は監督でもコーチでもないので、試合当日ベンチに入ることはできません。だから試合になった時に選手皆さんが主体的に考え・試合の状況に合わせたプレーへのヒントをお伝えしてきました。

去年までの『声出そう』は、ただもう頑張ろうの意味。
今年はその声も、意味があるっていうか、指示の声って意味なんですね。
で、タイムの時も、どうする?何か手はない?みたいな会話もしてたし。
なんかね、10人全員でバレーやってるっていうか、そういうチームになってきたなって感じなんですね。

(略)

ある意味、貝塚クラブは今までの貝塚クラブとは全く違うチームになったんじゃないか?とも思ってたりするんです。

チームの目標に一人ひとりが覚悟を持つ。

他人事でなく自分事としてチームの旗を目指す。

仕事や家事育児をしながら選手全員で掴んだ今回の結果は本当にすごいと思いつつ、組織作りにも活かせるヒントかたくさんありました。

次はどこへ向かうのか。

まだまだ強くなる可能性を秘めたこのチームと関わりながら、私も成長して行きたいと思います。