当社が運営している就職カレッジにはNGワード(罰金ルール)がある。

従来から生徒でも講師でもNGワードを言ったら貯金箱へ罰金10円。ある程度貯まったらみんなでカフェに行く。 

このNGワードに「一応・いちおう」を追加した。

一応作業が終了しました。

ここに一応追加しておきました。

一応やってます。

傾向として、自分の言葉に自信がなかったり、仕事にあいまいな点が残っているような場合に使いたくなるようだ。ネットで調べてみると

いちおう(一応)とは、十分満足できる状態ではないがまあまあ、あるいは、たぶん大丈夫だとは思うが念のためにざっとという意味

(略)

「やることはやったけれどもアバウトです」とか「テキトーにやっつけておきました」というような気分を言い表した言葉である。

【引用】いちおうとは何か – 日本語を味わう辞典(笑える超解釈で言葉の意味、語源、定義、由来を探る)

「一応」をNGワードにした理由は、本心が曲がって解釈されることがあるな~と、思ったから。

もし本人は「自信はありませんができる限りのことはしました」というつもりでも、聞き手によっては「いつも中途半端な報告だな-」とか「一応って、、、仕事に予防線を貼ってるのか?重要な仕事をまかせるのは不安だなー」といった心理にもなりかねない。

もったいないのは、「一応」が口癖になっていて何の悪気もなく使っていることがあること。

A:「◎◎さん、一応対応しました、確認をお願いします。」

B:「◎◎さん、対応が終わりました。確認をお願いします。」

皆さんが顧客であれば、どちらに信頼を寄せて仕事をお願いするでしょうか。

どんな仕事も万全にできることはありませんが、自分にできることを手を抜かずにやる。それが結果的に間違っていたら素直に謝って、原因を次に生かせばいい。

自分のベストを尽くしたなら結果はどうであれ、「一応」という言葉が自然にでてこなくなるのが理想。

とはいえ「言うな・ダメ」と押し込むよりも、ゲーム感覚で楽しみながらやってみるのもアリだと思うこの頃です。