「建築士になって、好きなデザインを仕事にして、浜松や世の中に役立ちたいんです」
彼は、まっすぐな目で私を見つめてこう語ってくれました。
浜松西高校の3年生伊藤さん。もともとモノづくりが好きだったそうですが、今は中高一貫校(普通科)に通いながら、デザインを勉強したり、モノづくりで世の中に役立つ活動されています。
伊藤さんとの出会いはインスタでした。私のアカウントを彼が偶然見つけてくれて、DMでクラウドファンディングの告知をくれたのが始まりです。
出張の都合もあり、募集期間内にお会いすることはできませんでしたが、「話だけでもきくけど、よかったら会いますか?」とのお誘いに、彼が即OKしたことで実現しました。
川「本当にお会いできましたね!」
伊「お忙しい中ありがとうございます!」
川「不思議なご縁ですねー」
伊「もしネットが無い時代だったら、川島さんとこうしてお会いできることはなかったと思うんです。ありがたいです」
川「夢や目標に向かって、バンバン行動されてすごいね」
伊「ありがとうございます。でも私自身というよりは環境のおかげだと思っています」
川「環境とは?」
伊「ネットのある時代に生まれたことや、今の学校や、応援してくれる友達とか、、、反対する友達もいますけど(笑)、恵まれた環境にいられるからだと思うんです」
川「反対する人もいるの?」
伊「はい、どうせ無理だからやめておけ」という友達もいます(笑)
自分の夢に近づくために、全く知らない社会人に連絡をし、アポを取り、自分の将来をプレゼンする。
すごくないですか?
だって私が高3の頃って、部活と遊ぶことしか考えてませんでした(笑)
好きなことをに熱中し「どうぜ無理だ」とか言われても、めげるどころか逆境をパワーに変えて頑張っている。そんな彼をこれから応援していきたいと思います。
川「伊藤さん、人間誰もに平等に与えられたものが2つあると思うんです」
伊「え??何でしょうか?」
川「1つ目は、生まれて死ぬこと」
伊「・・・」
川「2つ目は、1日24時間だということです」
伊「なるほど」
川「世の中には、たくさんの仕事があって、成果の上がる人・上がらない人、人生をおもしろく生きてる人・つまらなく生きている人がいます」
伊「そうですね」
川「成果を上げている人が1日30時間あって、上がらない人が15時間しかないわけではない。同じ24時間なのになぜ違うのか」
伊「・・・」
川「1日を、本気で生きることだと思うんです」
伊「・・・」
川「私はそう決めたのは33歳の時でした。伊藤さんは18歳ですでにそうされている。友達から反対されるかもしれない。でも伊藤さんが今行動していることは、社会人になったら必ず役に立つ。だから大丈夫。でも、辛い時やくじけそうな時もあるかもしれない。そんな時はいつでも連絡をください」
彼が将来、建築士で活躍する日もそう遠くないでしょう。そして浜松にこんな高校生がいるという事を、一人でも多くの人に知ってもらいたいと思います。
ネットが繋いでくれたご縁。
発信することが人生を面白くする。改めてそう思った出会いでした。