2016年の自分へ
一年前の2015年はこのようなことを彼に報告しているゾ。
成果はどうよ?
何に挑み、失敗し、立ちあがり、標高はどのくらいになったかい?まさか一年前とさほど変わらず、のほほーんと生きてはいないだろうね。
時間は流れ続け、周囲は変化しているぞ。
2015年8月。
6年前に他界した従兄弟に一年分の成果を報告するため、高校訪問の合間を利用してお墓参り行ってきた。
彼が突然この世を去ったのを目の当たりにし、明日は普通にやってこないことに気付かされ
一年、一ヶ月、一日、一時間、今この瞬間を、、、
『オイ(正好)、全力で生きているか?』と、彼の亡骸を目にしながら考えたのが6年前。※詳細はこちらにも掲載されています
- 作者: 永野 亮太
- 出版社/メーカー: セルバ出版
- 発売日: 2015/06/26
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
本気で生きることを模索した。
自分に弱く甘い性格を手放したくて、大嫌いだったマラソンを始めた。すると少しずつ走れる距離が伸び、フルマラソンまで出走できるようになった。
朝の時間を有効に使うことを模索した。
人見知りで依存型の性分だったが、思い切って異業種交流会へ参加した。すると、エネルギーに溢れ、地域社会で活躍する方々との人脈が沢山うまれた。
知らない世界に飛び込むって楽しいなと感じ、夜の交流会にも参加するようになった。
そこでは、人生を上がり目に変えてくれる恩人や、後の社会活動に力を貸してくれる生涯の仲間と出逢うことができた。
本業以外でも誰かに役立てないか、模索した。
企業人事・採用の経験を学生に届けることで学生の役に立てることに喜びを感じた。また学生は可能性に溢れていることを目の当たりにした。
自分でも何かできることはないか、模索した。
一番長く磨いたバレーボールを届けることで、子供たちの可能性を広げられることがわかった。また人に考えや想いを伝える難しさに直面した。コミュニケーション・プレゼンテーションスキルの必要性を痛感しはじめた。
学生の悩みを解消しつつ、IT業界に貢献できることは無いか模索した。
就職活動中の学生が求める水を、業界に関わる沢山の仲間と届けることで、喜びをわかちあうことができた。
社長が変わり学生と人材育成への熱意が買われ、若年者対象の新事業が舞い降りた。
高校に役立てることはないか模索した。今までのご縁や人脈もあって、高校生のためにできることは結構あるものだと感じた。
すべての始まりは、彼の他界からだった。
逆に彼が他界しなければ、もしかすると私は何も変わらず平凡に生きていたかもしれない。だからこの事は彼の両親(叔父さん・叔母さん)にも黙っていた。親にとって子どもに先立たれることは、何よりも辛いことだと思うし、そのお陰で今の私があるなんて話は面白くないだろうと、解釈していたから。
でも、思い切って伝えてみた。
なぜなら彼のお陰で、想像もしなかった人生に変わり始めたし、かけがえのない方々との出会いや経験ができた。感謝の気持ちで一杯だったから。
叔父さん・叔母さんは喜んでくれたようだった。
そして次回のお墓参りでは、より大きな成果を報告できるよう、粋に・馬鹿に・熱く・全力で日々を大切に過ごそうと、改めて胸に刻んだ。
少し乾いた蝉の鳴き声が夏の終わりを感じさせてくれた。