渉外営業は個人や法人に対して、アフターフォローなどの接点から顧客の問題点やニーズを嗅ぎ取り、フレキシブルに提案していく仕事です。

会社でレンタルしている複合機の、渉外営業担当が変わりました。推定50台の男性。営業の雰囲気はなく、事務系や技術系から配置転換されたような感じ。※注:主観です

会話も、どこかぎこちない。

「カラー印刷に色ムラがあるんですよね~」

「そうですか」

「はい、そうなんです」

(現状を確認することなく)

「なるほど。では技術を手配します」

「え?、、、わかりました」

「ではこれで」

まるでロボットと話をしている感じ。営業経験のある人なのか、営業に転向したのかはわかりませんが、どちらにせよ対応の満足度は低いものでした。

ふと思い出したのは、2016年・日経の一面に掲載された記事です。www.nikkei.com

19世紀から20世紀にかけて、主に製造分野で機械化が進みました。21世紀は事務分野でAIが広がりはじめています。

人間が行っていた仕事をAIが一瞬で処理する。しかもミスなく、疲れを知らず、愚痴や不満を言うことなく、腹を空かせることなく、膨大な量を正確に。

こうして、AIで処理できる仕事がどんどん広がっていくと、人にしかできない仕事・人が行うことで価値ある仕事が際立っていきます。

典型的なのは営業です。

人の気持ちを読み・感じ、人の気持ちになって考え、人の役に立つことが、営業だけでなくあらゆる職種で求められてくると思います。

もちろんAIも万能ではありません。しかし先の話ではありませんが、人間がマニュアル通りに説明・対応しているだけなら、プログラミングされたロボットや、AIを搭載したコールセンターでも十分対応できてしまうのです。

もし、AIやロボットが応対する代わりに維持費用が安かったとしたら。

人と機械が仕事を分担する時代は、もう始まっています。