子どもたちの運動会での一コマ。
夏のような暑さの中、下級生が上級生のダンス(演舞)を見ていたのですが
- ジーっと前のめりで見ている子
- 身振り手振りをマネしはじめる子
- 友達と話しながら楽しそうに見ている子
個人差はあると思うが、下級生の彼らからすれば自分たちには到底できないようなことを、上級生が元気な掛け声とともに踊っている姿は「憧れ」そのもの。
憧れは人の成長に欠かせない。
草花であれば質のいい肥料のようなもので、仕事がデキル上司や気配り上手な先輩など誰かに憧れて「私もあんな風になりたい」と願うのは、成長を促す。
特に企業で人材育成に関わっていると、経営的な意向(なるべくコストを掛けず、いち早く戦力化したい)もあって「効率的で、効果的な育成方法」を追い求めてしまいがちになるが、部下を育てる環境には上司の存在が非常に大きい。
何を教わるかと同じくらい、誰から教わるかが部下の成長に大きく影響します。
余談だが。以前中学1年生の男女にインタビューしたとき、嫌いな教科と先生の因果関係聞いてみたところ、ほぼ例外なく嫌いな先生から教わる教科は「嫌い」だった。
そして「もし、好きな先生から嫌いな教科を教わったら?」との質問に全員が「今より勉強が好きになると思う」と答えた。
新人や若手がなかなか育たないのであれば、新人のやる気を詰問する前に、教育担当やリーダー社員の仕事に対する考え方・目標・行動などを聞いてみるのをおススメします。
仕事や会社の不平不満ばかり言ってる社員の下では、育つ人材も育たないのです。