至急 – しきゅう
非常に急ぐこと。大急ぎ
非常時に使われるこの言葉だが、お手軽に使う人をたまに見かける。
- 「これ、至急お願い」
- 「やっぱり変更。至急ね」
- 「なる早(なるべく早く)提出して下さい」
至急とは非常。
プロ野球ならダイビングキャッチといったファインプレーのようなもので、毎回毎回ファインプレーばかりでは体に負担も掛かるしケガもする。
プロ野球でファインプレーが珍しいのは「準備」しているから。打球を予測して早目に落下地点へ動いたり対戦相手を研究して対策を練ったり。シミュレーションといってもいい。
取引先であれ社内であれ、お互い役割があるから「至急」は相手の段取り・ペースを変更させ負担を掛けることを前提に使いたい。SE時代、システム開発の現場でもこの至急を沢山聞いたし、私も切羽詰まって使ってしまうこともしばしばあった。しかし「至急になった原因」を考えてみると
- 準備不足
- コミュニケーションエラー
- 自分都合
至急!を多用する人の特徴は、段取りがなく行き当たりばったりで、自分のスケジュールや都合ばかり優先しようとするケースが多かった。逆に
- 双方でしっかり準備し
- 必要なコミュニケーションを適宜取り
- 相手の都合も配慮して仕事をすれば
お手軽な至急は壊滅できるのだ。
そして本来の至急に対応できるよう、平常時から余裕ある会話や人間関係を築いておきたいものです。