会社の業績が悪いと「社員が働かないから」とか
社員の売上が低いと「もっと頑張れ」とか
いう人がたまにいる。
過去の成功体験を手放せず
頑張れば成果が出るという呪縛に
とりつかれた人達だ。
昔の製造業は
労働時間・労働力に比例して
頑張って働くほど物が作られていった。
昔のバブル期は
みんなお金持ちだったから新人営業マンでも
「気合いだ!根性だ!」
「営業は足で稼げー!」
など一生懸命頑張れば売れていった。
しかし今は変化の激しい時代。
流行り廃りがめまぐるしく起こり
1年前の常識など簡単に覆る。
変化の激しい時代は正解がない。
「こうすればうまくいく」という正解がないから
頑張っても成果が出るとは限らないのだ。
気合や根性だけで成果が出ない時代に
「頑張ればきっと成果が出る」
「成果が出ないのは頑張っていないから」
という考え方は部下を手放すことになりかねない。
一生懸命やるのは当たり前。
さらにツボやコツがいるのだ。
だから上司は「頑張れ、頑張れ」だけでなく
どうすれば部下が現場で成果を出せるかに注目し
助言や一緒に考えていくことがとても重要なのだ。
私たちはそんな時代を生きている。
さもなければ
「偉そうに。代わりに現場に出てくれ」
「口先ばかりで頼りにならない」
といった言葉とともに部下が離れていくだろう。