台湾の電子機器大手・鴻海(ほんはい)精密工業が、シャープを買収。次期社長が人員削減の可能性に言及したんだって。
国内外の全従業員の約15%にあたる7000人規模で人員削減する可能性がある。経営合理化に向けて(人事評価で)信賞必罰の制度を導入する。
(読売新聞:2016年6月23日朝刊より引用)
7000人って、例えば千葉県なら芝山町・睦沢町・長柄町・御宿町などの人口と同じ。町一つがごっそり無くなるような規模の人員削減=リストラが行われる。
そして信賞必罰とは成果主義。会社に貢献した人・貢献しそうな人をより厳格に優遇していく方向性だ。
大きい船は安定・小さい船は不安定という解釈は、自分の身を守るという観点では危険だ。なぜなら海全体が揺れている不安定な時代。企業も個人も正解が無い時代を生きている。だから企業は生き残りをかけ、利益を出し続ける仕組み作りや・経営判断を繰り返すから終身雇用の保証はもうない。
揺れている船で安定を求め・変化を拒み動かないでいれば船酔いする。流れに合わせて自分の身を委ねて変化することが、結果的に自分の身を守ることになる。
会社員でもフリーランスも、船の大きさと行き先が違うだけ。大きい船が通れば大波で揺れることもある。大きい船なら揺れは少ないが、舵取りに対してモノ申すことはまずできないし、何かあれば大きな痛みを伴う。小さい船は揺れは大きいが、何処を目指していくのかは自分の意思と覚悟次第だ。
絶対安定・安心の船は無いからこそ、自分の身は自分で守る覚悟が何より必要な時代になっている。