とある大学生との話。

  • 就職活動の序盤は大手企業へ
  • 大手の選考が終了する6月以降は県内のメーカー系を中心に。
  • 9月以降は中小企業に目を向けやっと内定が出た。

大学生によくある就活パターンだ。

「よかったねー」

「、、、ありがとうございます」

「どうしたの?」

「内定は出たんですが、何となく不安なんです」

「というと?」

「中小企業で決めてしまっていいのかなと思って」

「え?自分で応募したんだよね?まさかヘッドハンティング?(笑」

「まさか(笑」

「迷うようなことがあったとか?」

「親が、もっと他にいい会社があるんじゃないかって」

やはり。

就活に過干渉する親御さんは一定数いるが、感覚では年々増えている気がする。他社でも「親に反対されたから内定を辞退する」という話は耳にします。

「ちなみに今の大学を選んだ理由は?」

「特に、、、高卒では就職したくなかったので」

「今の大学は楽しい?」

「まぁ可もなく・不可もなくって感じです」

「学生時代に何か部活はやってたの?」

「はい。陸上を」

「入部したきっかけは?」

「先輩に誘われて何となく」

「結果は?」

「まぁ、フツーです」

目的意識のない学生を「ゆとり世代」と括ってしまう人がよくいるが、問題なのはむしろ環境を作った大人の方。彼らは当時の教育を疑うことなく消化したにすぎないのだ。

しかし前途多難な若者だからスイッチは入れておきたい。

「今のままだと、どんな選択をしても同じかもね」

「どうしてですか?」

「選択に目的がないから、流されてるだけ」

「、、」

「成功も失敗も残らない」

「、、、」

「納得も後悔も感じない」

「、、、、」

「風船のように流されっぱなしの人生へようこそ」

「、、、どうすればいいでしょうか?」

「自分で決めること」

「自分で?」

「いま(歳)いくつだっけ?」

「22歳です」

「もう大人なんだから自分で決める。決めるために目的と向き合う。すると具体的に動き出せるよ」

「なるほど」

「失敗もするし後悔するかもしれない」

「でも、成功もするし納得もするかも?」

「その通り!」

「よく考えてみます。ありがとうございました」