親の背中や影響は、子供だけでなく孫(子供の子供)にまで影響する。
もし20歳で子供を授かり20年育て、その子供が20歳で子供(親からみたら孫)を出産したとすれば、親の影響は子供を通して30年から40年も受け継がれていくように思います。
仕事で学生と関わる中で、実に様々な家庭環境で育つ学生と出会います。親を反面教師にして生きる子供がいる一方、親の生活習慣・価値観をどっぷり引継ぐ子供も少なくありません。
だらしない環境・親元で育った子供は、その子だけでなく孫(子の子)までだらしなくなる可能性がある。企業の人材育成も同じで、部下への教育は、部下の部下にまで伝わっていく可能性があります。
子供を「木」に例えるなら
- 家庭や学校が「土壌」
- 教育やバランスある食事が「肥料」
- 親との会話や躾は「日光」
部下を「木」に例えるなら
- 職場や現場が「土壌」
- 教育や研修が「肥料」
- 上司との会話・サポートが「日光」のようなもの
どんなに素晴らしい種でも土壌が枯れていたり、肥料や水分が不十分だったり、ずーっと日陰のままではやせ細る。どれかが欠けていたり、どれかが著しく偏っていても変化に打たれ弱くなります。
教育した成果がすぐ実ることはありませんが、日々繰り返した習慣がじわじわと根っこに浸透することで、子供や部下の人格・価値観を形成していきます。
だからこそ
人の素行をよりよくするのも
人の素行をだめにするのも
どのような環境で
どのような背中を見ているかが重要だと思うのです。